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レコードやのアイドルな日々

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2002-03-13 3/13の日記 [長年日記]

avexは減収減益の見込

いずみちゃんBBSで話が出たので今更ですがネタにしてみます。

今期の減収減益についてもすべて違法コピーのせいに「したい」という意図が見え隠れしていますが、コピーコントロールCD発売のプレスリリースよりもそれに付帯してきたExcuseのほうが大傑作で笑えます。

「日本でそうなりつつある」のも、「何らかの対策をしなければ打撃を受ける」のも事実ですし、レコード会社が策を取ろうとするのも理解できます。(以前書いた通り同意はしませんが)

しかし、「今年打撃を受けた」というのは大嘘だと考えます。CDのユーザー実態調査など見てみると、10代20代の年齢層の購買が数年前から10年前の音楽業界バブル期に比べて大きく落ち込んでおり、30代以上に主要購買層が移りつつあるのは明白です。もちろん、「第二次ベビーブーム世代」が30代に到達している、すなわち日本で人口がもっとも多い層はそのへんである、というのも理由の一つです。

不況により、新たにメイン購買層となった30代くらいの世代で家庭を持っている人間はもはやCD買うどころではないというのは言うまでもないですし、それより下の層も携帯だなんだとCD買うどころではないというのもよく言われることです。で、上記調査ではむしろ、40代あるいは50代の年齢層の相対的シェア上昇が見て取れます。

浜崎ばっかり4枚も5枚もリミックス出されても、最も買いそうな人たちは買えるわけないんです。「出てる」って情報ばかり流れてくるわけですから、「えーい、もういいや、買うのやめた!」となる人も多かったのではないかと想像できます。(根拠無しっていうか根拠)

そして、購買年齢層の上昇に対して、avexは何らの対策を取ってきたのであるか? 答は否です。対策を取ってきたという姿勢は見えているのだが、結果としてなんら結びつくものを出していないではないですか。なぜ小澤征爾がクラシック界空前の勢いで売れているのかを考ればよいです。

掘り起こせば需要はまだまだ眠っているのです。で、掘った?掘ってないでしょ?

三十路になって鬼束ちひろ買うのならあまり恥ずかしくはないでしょうが、浜崎あゆみはかなり恥ずかしいんではないか?(想像) 俺は恥ずかしくないけど(爆笑)。こんなふうに三十路であゆヲタやってる人間がそんなにうじゃうじゃいるわけねーだろ、おめでてーな、と。:-)

どうしても今年の売上不振の原因ということにしたい違法コピーについても怪しげな記述満載です。CD-Rは爆発的に普及し、今や当たり前となっています。MDの普及率はもはやカセットテープを追い越しており、ブランクメディアを利用してのコピーはデジタルに完全に移行したと考えて良いでしょう。それを理由とするなら(同意はしませんが)理解はできます。

しかしながら、P2Pファイル交換の普及率は圧倒的に低く、どんなに多く見積もっても数パーセントの普及率。Napsterは知っているけど、WinMXって何?という情報収集能力に劣っている人間が国民の大半を占めるのが日本という国の実状でして、世の中の人間全員が似非アングラPC雑誌読んでるわけじゃないですし。

1パーセントの人間が違法行為をしただけで、売上が10%落ちるなんてことは常識的に考えられません。どうやらavexには常識のない人が多いようです。業績のほうではさすがに中古市場の話などに言及していますが、すべて外的要因のせいに「したい」というのは相変わらずです。反省もなにもないのですね。:-)

それら売れなくなる要因を抱えまくったレコード業界なのですが、結局のところそれらを乗り越えてまで「買う気にさせる」CDを作ってこなかったわけでしょ? 特にavexさんは威勢だけは毎月毎月結構なことで、○万枚売れると大上段に構えて大見得切っていらっしゃるようですが、オリコンを見る限りではほぼ全ての作品が宣言枚数の半分しか売れていらっしゃらないようです。

オオカミ少年と同じで、これではもはや誰も信用なんざしませんって。ねぇ、株主のみなさん。

まとめ。

  • CDの購買層の年齢は上昇しているのに、avexはほとんど対策を取っていない。もしくは、取ったすべての対策は何一つ結果を残していない。
  • 一人のアーティストで粗製濫造してリリースを連発することによる疲弊。(これは作戦としては認めるが肯定はできない)
  • で、そういう作戦であるならば次世代アーティストを育てるのが急務だが結果が出ていない。
  • ファイル交換が原因であるという証拠がない。

新聞各紙の報道でもレコード業界の3年連続の前年割れを「ファイル交換のせいにしたい」意図が見え見えなのですが、やはりどこからかミエナイチカラが働いているのでしょうね。:-) 躍らされてる2ちゃんねらーもたくさんいるようですし。

最後に言っておきますが、私は立場上からも道義的意味からも、違法な音楽ファイルの交換や譲渡を一切肯定するつもりはありませんのでお間違いなきように(笑)。ただし、複写は買った者の権利と認識しています。

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