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レコードやのアイドルな日々

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2004-06-08 [長年日記]

いろいろ考えてはいるのですが

ちょっと時間が取れないので2週間くらい先になるかなぁ。

10分やそこらで考えつくオプションだけでも、たとえば5年後くらいに…

  1. CDの再販制は撤廃されている(Y/N)
  2. 売れる人はメジャー、売れない人はインディーズという色がもっと鮮明になる(Y/N)
  3. 中国や韓国で日本発の音楽が売れるようになる(Y/N)
  4. 中小レコード店はどんどん潰れてほとんどなくなってしまう(Y/N)
  5. 新古書店等を対象にCDの古物取引が規制される(Y/N)
  6. 輸入盤の取引は沈静化させられてほとんど見かけなくなる(Y/N)
  7. 逆輸入盤の取引は(同上)(Y/N)
  8. CD-DAのコピー回数を制限するようなハード、もしくは盤面に埋め込む技術が開発され普及している(Y/N)
  9. というかそもそもCD-DAというフォーマットが過去の遺物になり次世代オーディオハードが普及している(Y/N)
  10. というかというか、音楽配信による販売が活発化して店頭売りは少数派になっている(Y/N)
  11. 音楽配信が特定のある企業に牛耳られて特定のフォーマットが独占的に普及している(Y/N)
  12. そもそも音楽業界自体が斜陽産業になり日本は音楽のない社会になっている(Y/N)

さて、あなたが考える日本音楽業界の未来は?

というわけで

(これから「上位」「下位」って言葉を使いますが、あくまでも枚数とかランキングの話であって、下位の音楽は音楽性も下位だとか言うつもりはまったくありませんので誤解なきように。)

まだ考えがまとまらないのです。

旅烏さんが言われているような価格の傾斜化はアリだと思ってはいるのですが、完全独立採算にしてしまうとトップアーティストは1000円引きできるでしょうが、下位のアルバムは1枚が5000円とか6000円とか8000円とかになるのが大半なので、あくまでも傾斜、ということにしかならないですし、そのへんを3500円くらいに収めようとすると、メガヒットアルバムでもせいぜい200円引きということになってしまうのではないかと思います。あくまでも感触による推測でしかありませんが、ピラミッド型のグラフを見て上位下位のタイトル数差と販売枚数差を考えると、そういう結論に行き着くのはほぼ間違いないかと。

津田さんが言われるように、そのへんの下位層にはいくらの値がつこうが買う人が結構たくさんついているとは思うのですが、あまりにも上下格差が激しいので「来年から6000円でございます」などと言ったら世論の反発は怖いでしょう。反発するのがコアユーザだけに。

では3500円くらいでなんとか…という話にしてしまうと、上位は「なんとなく下がった」程度でほとんど話題にも何にもならなくなってしまうのではないでしょうか。

となると、ややこしい価格形態にするよりは一律のほうがいろんな面で楽、ということになってしまい、やるとするなら経費構造を見直して全体的に値下げを図るか、あるいは余分な部分を外部委託して費用分担を変えるとか…。

というか、今の媒体宣伝状況を見ると、なんとなく儲かってるのは広告代理店だけなんじゃないのかという気がしているんですがねぇ…。むろん、そんな状況を作り出したのはレコード会社自身ですから自業自得なのでしょうけれど…。

脱線してしまいました

ともあれ、広告代理店を儲けさせて「釣れる」人々は携帯のパケ代を削ってCDを買おうとは考えない人々なのですから、音楽バブル期以降、毎度毎度多額の費用を投下して必死に行われてきたそれらの層に対するアピールを今後も続けるのかどうか、ということは考慮されてしかるべきかと。

あと、それらの人々を「じゃあパケ代を削ってCDを買おう」と思わせる方法は何かないのか、今からそういう人たちを、「パケ代を削ってCDを買いたいと考える人種」にする方法はないのかと。

好景気の時には誰も不況時の対策なんか考えもしないってのはわかるんですけどね、やっぱ6年7年前あたりから手を打ってれば多少はマシだったんじゃねぇのかなぁとは思うんですよね。

とりあえず書いておこ

平岡雅子の話が相変わらず書けませんが(笑)、現状の費用構造の見直しなくして食わしてやってるのは変化しないんじゃないんですかね。

抜本的に改めさせるような論拠ある論にしないと、安易な小手先の価格引き下げで困るのは音楽ファン自身じゃないんですか?

価格引き下げの原資を捻出せぬまま価格を引き下げようとしたら、さらに新人育成が疎かになるんですよ?

輸入盤だけありゃいい洋楽派には関係ないのでしょうが、洋楽の値下げ原資を求めて邦楽アーティストへの資本投下が疎かになったら困るのは邦楽ファンだ…。

でも、洋楽ファン邦楽ファンの対立構造なんてのは見たくないのだよ、俺は。

もっとまっとうで建設的な議論を望みます。

輸入権関連でせっかく建設的議論の下地ができたと思ったのに、これじゃ台無しですね。

本日のツッコミ(全14件) [ツッコミを入れる]
旅烏 (2004-06-08 23:27)

トラックバックをいただきまして、ありがとうございます。<br>ただ、普段の感触に基づいた数字を使っての想定では、ちょっと弱い気が…感触による数値を太字で強調されてもなあ、などと思うのです。<br>それに、傾斜化であっても、それでわずかでも収益が改善したら、凄いと思うんですが。いままでやってこなかっただけになおさら。<br>ほとんど話題にならないだろうとおっしゃってますが、この場合は話題なんぞいらないでしょう。収益がどうなるかだと思いますが。<br>まあ、特に価格の傾斜化に拘っているわけじゃないんですがね(笑)。他にもっといい方法があれば、そちらで行くべきだと思いますし。<br>お目汚し、失礼いたしました。

raffine (2004-06-08 23:40)

ごもっともです。<br>しかし、値下げをしても収支が改善しなかった(笑)というケースは多々あるのですが、値上げをしたケースはあまりないんですよね。<br>実は各社気にしているのは、収支ではなく「評判や風評」なのかもしれません。<br>これもなんとなく思っただけなので論拠ないんですけど。

bluetone (2004-06-09 00:15)

問題を大手レコード会社にするから複雑なんであって、ホリプロ(大手芸能事務所)にしたら簡単なんじゃないですか?トップのタレントのギャラを安くしたら、新人のギャラはその5倍になるぞ、そうなったらおまえら困るだろ、と、ホリプロの社長がテレビの前で凄むという姿、みたいな話はありえないですよね。トップのギャラを下げるなら相対的に下位タレントのギャラも下がると考えるのが、競争原理のある世界でのお約束です。<br>もし、売り上げ上位のアーチストのアルバム価格を下げると収益が改善するというなら、下位のアーチストの価格を下げても同じ効果が期待されるはずです。<br>上位アーチストの価格が下がると下位アーチストの価格は上がるというのは、上位アーチストの価格を下げても全体の収益が改善されなかった場合の話でしょう。<br>要するに「この問題に値下げの効果はない」ことが言外の前提にあるわけで、そのことを明示しないと誤解されますよ。

raffine (2004-06-09 00:41)

bluetoneさんってTalkin' aboutのbluetoneさんですか?<br>時々読ませていただいてます。<br><br>基本理念は工業製品と同じで、大量生産してるんだから安くなるだろ?な話ですね。<br>現実問題として、最低経費で損益分岐点が3000円ベースの1万枚(3000万円)だとした場合(本当は小売価で計算するのはおかしいのだがそこは目をつぶっていただきたい)、5000枚しか売れなければ価格は2倍、高価になることの客離れを考えたらそれ以上になる、逆に100万枚売れるなら30円(笑)でも採算が取れると。まあそういう話だったわけで、前提に無理があるのは承知の上です。

raffine (2004-06-09 00:46)

で、ギャラの話にしちゃうのは例示としてはまずいと思うんですよ。宇多田ヒカルのCDは400万枚転がってるけど宇多田ヒカルはひとりしかいないんだから(笑)。ギャラは上がることすらあれ下がることはない。<br>競争原理から考えれば、「需要があるものは高価になり、需要がない物は価格が下がる(売ろうとしたら下げざるを得ない)」けど、それって同数が生産されるから、って前提なんですよね。<br><br>ですが、中段は仰る通りで、上位だろうが下位だろうが値下げして改善されるものなら改善されるはずですね。<br>ところが、ZONEの3パターン発売だとか洋楽でいっとき見られた(今でもときどきある)期間限定低価格とかでも、期待したほどの収支改善は見られなかった(からそういうことをやるケースが減っている)。<br>むしろ、違う生産ライン、違うジャケや帯、余った時の処理とか考えたら費用ばかりかかってわずかな売り上げ増加分に見合わないというのが本音だろうかと。<br>で、結局今は初回限定でDVD付きってのが定番になりつつあるわけですけれども…。<br><br>値下げ効果については本心では「微妙」だと思ってますが、ネット上では「値下げしろ!」という声は非常に大きいですよね。もしかしたら「声が大きいと言うよりよく聞こえるだけ」なのかもしれませんが。<br>果たして値下げをしたらそれを補うだけの売り上げが出るのかというのはかなり疑問には思っています。

bluetone (2004-06-09 03:05)

どもです。bluetoneです。うちの日記はつまらないので見ないでください(^o^;<br> さてさて、今までレコード会社が仕掛けてきた低価格路線が失敗したのは「再販制度下」での廉売だからではないですかね。低価格路線であっても、売れるものと売れないものがあり、売れないものはさらに廉売しないと売れないというだけのことで、売れなかった商材の返品で廉売によって喚起された需要と売り上げ増がかき消されてしまったのではないでしょうか。再販制度下では売れない商材だけ廉売すりゃいいように思うのですが、なぜ売れ筋まで混ぜて廉売するのかは謎です。売れるアルバムは下げれば余計売れるけど、下げなくてもある一定数は売れるものです。その利益で売れないアルバムの売り上げを補填するという方向性はありだと思います。<br> しかし、再販価格下で廉売なんかしたって無意味ですよ。廉売は自由競争下で行って初めて意味があるのであって、再販制度の元で行うようなことじゃありません。<br>値下げ効果がでてくるとすれば、再販制度をなくした以降のことでしょう。現在の再販制度がある限り廉売は自分の首を絞めるだけです。意味がありませんよね。<br>再販制度のない世界での廉売は「売れ筋はある程度まで下がるとそこで下げ止まって、あとはゆっくりと下降していく」「売れない商材は売れるところまで急降下したあと最終的にワゴンに並べられて売られる」という形になるでしょう。いずれにせよ、売り上げ数は伸びると思いますよ。売れるところまで値段が下がるものの最終的には売れるのですから。では売上高が伸びるのかというと、イギリスなどでは伸びたと言う報告がありますね。<br> しかし、再販制度下での廉売は自殺行為でしょう。廉売するなら価格の下げ止まりは市場原理にゆだねるべきです。勝手に引き下げたとしても市場の需要が本当に喚起出来るかどうかなんて誰にもわかりません。だから今までのレコード会社の仕掛けた廉売路線は全て失敗したのです。<br><br>ま、私説です(^o^;

raffine (2004-06-09 10:29)

また経験則なんですけど、実はレコード会社の利益は「価格を(総スカンを食らわない程度の限界まで)高くしたほうが大きくなる」ようなんですよね。ところが、そうしちゃうと「1枚あたり○円」(○%ではないところに注意)の契約で動いている著作者(=作詞作曲のひと)の利益は最小になる(苦笑)。<br><br>で、関係なさそうなこの話から入りましたが、再販制によって守られているものは非常に大きく、失っているものもまた非常に大きい。再販制によって一定数量の流通が事実上保証される上に、印税は出荷量で決まるから著作者の保護には効果絶大です。価格が拘束されていることで、中小小売店にもメリットは大きい。体力がない店も工夫次第で生き延びられますからね。<br>ただ、再販制によって弾力的な価格がつけられないデメリットも非常に大きく、CDのヒットサイクルが1ヶ月くらいで猫の目のように変わるご時世にはそぐわないのも事実です。<br><br>私案を述べることが許されるならば、「時限再販期間の大幅な短縮を前提とした再販制の堅持」「弾力的運用のための『再販切れ商品の低価格提供』」が必要かと思います。

raffine (2004-06-09 10:38)

で、「廉価販売は再販制下で有効か否か」は一気に価格自体が下がったDVDとか、再販制はないのだが利幅が非常に薄いゲームソフトの例を見ると「行き着くところまで行っちゃったら小売店は非常に危険な事態に巻き込まれるのでは?」って危惧を持っているので非常に難儀なところです。<br>DVDソフトは今まさに安売り合戦のさなかにあり、メーカーは低価格商材を連発、数を売らないと小売りは利益が出ない、しかし一方で店頭でも値引きしないと競争に勝てないので引かざるを得ない、だから1枚売っても利益は50円…という状況は果たして健全なのだろうか。<br>いっときほどひどくはなくなりましたが、CDの小売粗利率20〜30%よりゲームソフト業界はさらに少ない。こんな状態で値引くなんてはっきり言って無茶。だけどカメラ量販店とか超薄利超多売店に対抗するためには削らざるを得ない…だからこそ中古ゲームに活路を見いだすしかないのだが…というゲームソフト販売業。<br>似た業種では自由競争は命削る勝負になりかねません。まあ商売は食うか食われるかなのでそれはそれでいいのですが、過度の価格競争がもたらす弊害も考慮しないと業界全体が立ちすくんでしまう可能性があります。

bluetone (2004-06-09 11:15)

 んー、でも、今、もうすでに音楽の小売業界は立ちすくんでいるように見えるんですよね。外から見るのと中から見るのとではまた違うのかもしれません。<br><br> 再販制度下ではCDの利益は限界まで価格を高くしたほうがより大きく得られるらしいのはなんとなく納得がいきます。再販制度下での廉売がメーカーにとって自殺行為であることの裏返しですから。<br><br> 商売というのは0.1%しか利益が出なくても、より大きな金額が右から左に動くほうがトータルとしてのメリットは大きいと思うのですが、再販制度下での「高利益低売り上げ」のほうが小売店維持のためにはメリットが大きいと言う考えは傍から見て不思議です。利益を削っても売り上げを伸ばしたほうがメリットでかいと思うんですが…年商3000万と年商3億じゃ、粗利率の意味も大きく変わってきますよね。業界全体のパイを増やすためには、再販制の廃止と廉売路線の導入で縮退しきった市場そのものをもう一度膨らませるしかないと思うのです。<br> このままだと市場の更なる縮退とともにみんなまとめて自滅していくように見えます。<br><br> あと、現在DVDが過度としか形容できない価格競争をやっている背景は自由競争の導入とかじゃなくて、日本の小売市場全体の傾向がデフレ局面だからじゃないですかね。消費者の購買力がまっさかさまに低下しているこの状況下で、他者と比べて相対的な高価格なんて一日だって維持できませんですよ。その荒波をかぶりたくないなら再販制度の維持もやむなしでしょう。デフレが終わるのが先か、再販制度による高価格の維持の煽りで更なる売り上げ減となった小売店がばたばたと潰れるのが先か。<br> ただ、DVDだって全てのタイトルで廉価販売をしているわけじゃありませんから、そこは仕入れ担当者の努力によって低価格の大量廉売商材と、マニア向けと呼ばれるような数量限定の高収益商材を上手く組み合わせていけばいいんじゃないでしょうか。ゲームの場合、小規模な小売店舗がカメラ量販店と同じ商材で勝負しようという発想そのものに無理を感じます…ゲームの場合はちょっと特別なのかもしれませんが。<br> DVDとCD(この場合は輸入盤)には、大量廉売商材と高価格商品との間には厳然とした差異がありますし、市場は何の抵抗もなくそれを受け入れているように思います。<br><br> それを見ると、今の日本でCDの再販制度をやめたとしても、起きる混乱はそんなには大きくないんではないか、と思うのですが…

gonewiththewind (2004-06-09 12:35)

DVDの廉売は別に日本の消費者物価の下落やデフレに従って起きたわけではなく、米国本土の価格体系に近づく形でハリウッドメジャーが価格を下げたことに他社も追随せざるを得なくなっただけ、という風に考えます。<br>そもそもリクープのほぼ終わったものの二次利用なわけですから、ハリウッド映画のDVDとこれから初めて商売をしようというCDの値段を単純比較するのは、販売側からしたら酷なことでしょう。<br>※ただ、よく言われるように好きな映画のDVDとサントラCDを買ったらCDの方が高かったというようなケースでは、サントラ自体も映画の制作費としてある程度の収入があったはずで二次利用となるので、CDの価格体系に甘えた値付けであるとは言えるかもしれません。<br><br>廉売によってDVD(映像ソフト)は、手元に置いておく必要のないものまで買うという層を作りだしていると思われます。たしかに正規の1800円で映画を観ると想定して、2人なら大概のDVDが買える値段ですから、未見の作品でもDVD買ってしまおうという人たちがたくさんいるように思います。しかし音楽と違い映像ソフトはながらで楽しむことは難しいものだし、よほどのものでないと何度も繰り返して見るようなことはないでしょう。つまり、現況はバブルに近いものと言えるかもしれません。何度も見ないのだからすぐに中古に売ってしまうとか、そうやって市場が飽和に近づいたときに、じゃあやっぱり値段を上げますということもできないだろうし、アメリカのメジャー以外はどうやってしのいでいくんだろうかという危惧はあるんじゃないでしょうか。<br><br>販売側や業界全体という視点に立っても、高額商品(アニメや特撮、アイドルモノなどオタク層が買うもの)が他を補填するという発想は、出版業界が陥った構造と同じで、そんなに盤石なものとは思えません。

bluetone (2004-06-09 16:05)

 その「必要ないものであるけれども廉価であることにより購買意欲を刺激された層」を生むことが廉売の最大のメリットであるわけですから、DVDの価格戦略は正解であったといえるのではないでしょうか?その層の形成なくしていくら二次利用であるとはいえ、現行のDVD価格と言うのは維持できなかったと思います。<br> 邦楽バブル期のCDの価格と売り上げも、そういう層を上手く形成するのにちょうどバランスのよいものだったのではないかと思います。再販制度がなければ市場の推移にしたがっておのずと供給価格も下がり、適正なバランスを維持したまま邦盤バブルは続いていたかもしれません。<br> 私見で言えば、現在のCD市況と言うのは、単純に「適正価格ではないから消費者がそっぽを向いたのではないか」と思えてなりません。だからこそ、再販価格を廃して市場を適正価格に修正して売り上げ枚数を膨らませ、パイを大きくして再起を図ったほうがよいのでは、という提案に繋がるのですが…再販制度を維持したままこれが可能ならすべきだと思いますが、再販制度下では安売りするより高売りしたほうが利益が出るというのは上で書かれていますので、再販制度を維持したままなら、そんなことはしないほうが得策です。<br><br> それと、高額商品と言った時に、まだろくな音楽コンテンツも投入されていないこの段階で、例示されたような「スキマ商材」のみでDVD市場の構造を決定されてもちょっと困ります。それこそNHKはじめ民放各局には放送用の膨大な音楽コンテンツが埋まっているわけで、それらは「視聴機会の困難さ」というバリューで充分「特定の消費者」に対して指向することが可能であると思います。この場合、ハリウッドバリューである必要もありません。この間、NHKで再放送されたKISSの放送録画なんか、上記の層が欲しい商材ではありませんけど、欲しい人は欲しいですよね?ある程度の金額でも買いますよね?そういうコンテンツはまだ山のように埋もれているわけで、現在の出版業界と構造が同じであるようにもあまり思えないのです。ベースとなる商材の基本構造が違うように思います。そもそもアニメや特撮なんてハリウッドメジャーは出してないですからね。

餅罠 (2004-06-09 20:42)

>さて、あなたが考える日本音楽業界の未来は?<br>正直、わかりません。それより、どうなっていて欲しいですか?

gonewiththewind (2004-06-10 01:09)

bluetoneさん<br><br>再販制の撤廃とある程度の価格の低下をするべきというのは賛成です。結局大型輸入盤店がこれほどまでに受け入れられ、多面的な要素(広告収入等)があるにせよどこで買っても値段は一緒の邦盤までそこで買わせるほど浸透したのは、レコード会社の押しつけてるものでなく、バイヤーがリスクを背負って仕入れ自分の感性で推薦したモノを売るというシステムが良かったのだと想像できます。<br><br>DVDの高額商品の例示ですが、これはアマゾンのTOP100を見れば、現在売れている物で、ブロックバスター以外に何があるかという観察ができますが、それに従っただけです。ちなみに、放送用のコンテンツは過去のモノになればなるほど権利関係が複雑で容易にパッケージとして発売することはできないと思いますけれど、いかがですか? TVKの持っているライヴ映像が最近DVD化されていたり、確かYMOはバラエティー番組やCMまで収録したようなDVDを出したと思いますが、かなり例外的なケースかと。<br><br>アニメをハリウッドメジャーが出していない、なんてことはありません。ジブリ作品をブエナビスタが出して、アニメであろうと安価なパッケージソフトを出せるという前例になりました。<br> また出版社が怪物的に売れるマンガに依存して高収益体制を作り、ジャンプ神話が崩壊したあたりから全体に翳りが出てきたというのは事実としてあります。竹熊健太郎が指摘しているように、マンガ原稿の雑誌掲載時の安さや、単行本の異常な安さは、それが桁違いに売れる前提で設定されているわけで、廉価販売が当たり前になってしまっているDVDと似ていないでしょうか。

bluetone (2004-06-10 02:48)

 …最初に立ち返りましょう。再販価格下での廉売は自殺行為です。出版は果たして自由価格経済の下で商売をしているでしょうか?漫画の廉売が出版社の自滅の道であるのは、再販価格下での廉売は必ず破綻するというよい例ではないかと思うのですが…<br> これと、再販制の縛りのないDVD市場を一緒くたにされても、ちょっと最初の前提が間違ってるんじゃないかという気が凄くしています。<br><br> するだけかもしれませんが。

本日のTrackBacks(全3件) []
wms: musicbiz edition:音楽ソフトの値段を考える (2004-06-08 23:40)

 「音楽配信メモ」をのぞいたら、津田さんが「CDの価格がなぜ下がらないのか」という話をし、それに対して「万来堂日記」の旅烏さんがコメントしていたら、元ネタを書いたraffineさんが「レコードやのア ...

万来堂日記:CDの価格とか再販制とかDVDとか (2004-06-09 19:32)

昨日も触れさせていただいた「レコードやのアイドルな日々」さんですが、こちらのエントリーが、とても面白かったのでご紹介させていただきます。 本文もさることながら、エキサイティングなのがコメント。 冷静に、DVD市場や再反省のメリットとデメリットをも視野に入れ..

いぬいぬぶろっぐ:[misc]CDの価格がなぜ下がらないのか(その2) (2004-06-11 16:07)

&gt; でも今回の件の根幹は再販売価格維持行為の是非では無いんじゃないかなあ。 どちらかというとカルテルに近い話だと思う。 (リンク先の例では小売店が槍玉に上がっているが、今回はメーカーサイドの方。 ...


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